INTERVIEW

【EFCカタパルト参加者インタビュー】カタパルトでの学びを活かして、バリアフリーな社会を実現したい

KCS福岡情報専門学校大学併修科・AI専攻4年内山大輔さん

福岡市が主催する、大学や専門学校生、高専生のための特別プログラム「データエンジニア・カタパルト(以下、カタパルト)」。福岡市のIT企業がメンターとなり、実践的なプログラミング技術を約5ヶ月間かけて学ぶ、充実の内容です。

今回から3回に分けて、カタパルト一期生として活躍した3名をご紹介します。1人目の内山大輔さんは現在、KCS福岡情報専門学校に籍を置きながら、自身のアプリ「Divers Map」を開発中。開発や実証実験のための資金を、クラウドファンディングで募っている真っ最中です。カタパルトを通じて得たものや、目指す未来について語っていただきました。

原点はサッカーロボットで優勝したこと

本日はよろしくお願いします。まずは、プログラミングやエンジニアに興味を持ったきっかけを教えてください。

小さい頃から、プラモデルを作るなど手を動かすことが好きでした。中学生の頃にあるイベントに参加して、サッカーロボットを組み立てたのですが、それがとても面白くて。プログラムを組んで、命令通りにモノが動く。その大会では自分でコーディングしたロボットを操作してチームで優勝することができ、とても嬉しかったのを覚えています。今の道に進む、原体験ですね。

カタパルトを知ったきっかけは?

学校に届いた案内で知りました。私はKCS福岡情報専門学校の大学併修科に所属しているんですが、専門科の学生向けの案内だったようで、学校のルールでは本来対象外。でも興味が抑えられなくて、学校側に無理を言って参加させてもらいました。その分、学業との両立は大変でしたね(苦笑)

カタパルトに参加した時の、最初の印象について教えてください。

「エンジニアになりたい!」とか「コードを書きたい!」という、自分の強い意志で参加している人が多くて、そこにとても影響を受けました。自分より遥か上の次元で、意欲的に取り組んでいる学生たちがいることが、良い刺激になりましたね。自分のアイデアをメンターに話した時も、「ここでしっかり学べば可能性はある」と言っていただき、すごくワクワクしたのを覚えています。

参加前とは別人。勇気を持って前に進めるようになった

参加中に困ったこと、苦労したことについて教えてください。

GitHubを使ってチームでアプリの開発をしたんですが、そもそもGitHubを使ったことがなく、理解するのに戸惑いました。またGoogle Colaboratoryを使ったデータ分析もしましたが、自分が思い描いていたきれいなグラフとはほど遠いものしかできず、悔しかったですね。でもカタパルト修了後に、学校で似たような課題が出た時は難なくできて、自身の成長を感じられました。

カタパルトに参加する前と後で、自分の中に変化はありましたか?

もう別人ですね。参加する前はプログラミングの世界に憧れはあるけど、自分にできるかどうかは全くわかりませんでした。でも、さまざまな技術を教えてもらったり、自分で開発などをしてみて、まだまだ未熟ですが一応の形にできたことは、とても大きな自信になりました。
メンター企業だったカラビナテクノロジー株式会社の方が勧めてくれて、「九州アプリチャレンジ・キャラバン2022」にも参加しましたし、「福岡県ITスタートアップビジネス大賞2023」の学生部門や、「イノベーティブ!YAMAGUCHI ビジネスプランコンテスト2023」では大賞を獲ることができました。また、今年11月に開催される「G空間EXPO2023(https://www.g-expo.jp/)」への出展も決まりました。
これは、カタパルトに参加しなければ有り得なかったことです。過去の受賞に関しては勇気を出して参加して、本当によかったです。

自ら開発したアプリで、「福岡県ITスタートアップビジネス大賞2023」の学生部門の大賞など、さまざまな賞を受賞

素晴らしいですね。各地で賞を受賞し、現在も開発を続けているアプリについて教えてもらえますか?

はい。私自身が中学の頃から車いす生活で、たくさんの不便を感じながら生きてきました。自分だけでなく、すべての車いすユーザーが安心して外出できるように、車いすで通りやすい道や通りにくい道を共有して、行きたい場所までバリアフリーで行けるルートがわかるサービスを思いつき、アプリとして開発をしています。このアプリの開発や実証実験のために、今クラウドファンディングで資金集めをしているんです。自分たちで責任持って最後までできればいいですが、そうでなくてもこのアイデアを広く知っていただき、協力者を募って完成まで漕ぎ着けられればと思います。

バリアフリールート共有アプリDiversMap。例えば博多駅からエンジニアカフェにいくのに、どのルートがもっとも段差や障壁が少ないかが一目でわかる

多くの人に届くといいですね。本日はどうもありがとうございました。

※内山さんのクラウドファンディングはこちら
【バリアフリー社会の実現へ!】全国へ「DiversMap」を広めたい!
https://rescuex.jp/project/68133

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