課題に向き合い、時代をひらく福岡のエンジニアの力|EFCアワード2025レポート③
GMOペパボLT、まちデジ紹介及びLT、レポートまとめ
2025年12月5日(金)に、福岡市のエンジニアカフェにて開催された「Engineer Friendly City Fukuoka AWARD2025」の模様を、3回に分けてお伝えします。
第3回はゴールドスポンサー「GMOペパボ」によるLT、まちデジプロジェクトの紹介と参加者によるLTです。
【ゴールドスポンサー】
人類のアウトプットを増やす「GMOペパボ株式会社」

GMOペパボ株式会社は、福岡で創業し、現在は東京・福岡・鹿児島に拠点を持つIT企業です。
「人類のアウトプットを増やす」をミッションに、レンタルサーバー「ロリポップ!レンタルサーバー byGMOペパボ」やドメイン取得サービス、EC支援事業、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ」など、個人や企業の発信・創作活動を支えるWebサービスを展開しています。
同社が大切にしているのは、「技術の力でアウトプットのハードルを下げる」ことです。「ロリポップ!」は20年以上にわたり進化を続け、現在ではワンクリックでサーバーを立ち上げられるなど、誰もが気軽に挑戦できる環境を提供しています。近年は、マルチプレイ向けゲームサーバーや、VTuberなどの配信者向けサービスのほか、AIエージェントの開発・導入にも注力しています。
GMOペパボ株式会社事業部CTOの久米拓馬氏は、技術を通じて誰もが自由に表現し、挑戦できる環境づくりへの想いを語りました。
【まち×デジプロジェクト】

はじめに、九州先端科学技術研究所の上村幸大氏が「まち×デジプロジェクト」を紹介しました。
本プロジェクトは、まちの課題をデジタルの力で解決することを目的とした取り組みです。今回は福岡市中央区にある唐人町商店街を舞台に、大学生たちが商店街の課題解決に挑みました。使用する技術をノーコードアプリ「Click」に限定し、このツールを活用しながら「どうすれば商店街がより良くなるか」を検討しました。
スケジュールはEDDと同様に7月にスタート。商店街でのフィールドワークを経て、約2か月間にわたり活動が行われ、最終的に成果発表まで実施されました。
全8チームが参加していましたが、今回はその中から選抜された2チームが登壇し、取り組み内容についてLTを行いました。
自分に合った店舗と出会うアプリ「唐人マッチ」を開発した「I'm-tojin」

「I'm-tojin」は、自分に合った店舗が分かる診断アプリ「唐人マッチ」を開発しました。商店街は店舗情報が分かりづらく初めて来た人が入りにくいことや、若い世代への認知不足、PayPayドーム来訪者を商店街へ十分に誘導できていないといった課題に着目。若者にも親しみやすい「楽しく知って、気軽に来られる」体験づくりを目指しました。
アプリ名は「唐人町」と「マッチング」を掛け合わせたものです。簡単な質問に答えると、おすすめ店舗が表示され、店舗情報や紹介動画も閲覧できます。
店舗側には新規顧客の獲得やSNS拡散、初来店の心理的ハードル低下が期待でき、利用者にとっては自分に合った店や隠れた名店と出会える点がメリットです。今後は診断精度の向上やカスタマイズ機能の追加も検討しているとのことです。
最後に、「課題解決には、若者や初めて訪れる人に届く『楽しく知れる仕組み』が必要。このアプリは商店街の魅力を直感的に楽しく伝え、初めての人を商店街へ導く入口になると思う」と締めくくりました。
商店街に立ち寄りたくなるアプリ「ヨリミチ」を開発した「ハローチーム」

「ハローチーム」は、商店街での回遊を促すアプリ「ヨリミチ」を提案しました。唐人町は人の多いエリアでありながら、平日昼間の来街者が少ないことや、店舗間の回遊が限定的である点を課題として分析。「『通る人』から『来る人』へ」をコンセプトに、商店街の店舗へ立ち寄るきっかけづくりを目指しました。
ターゲットはインバウンド観光客と地元住民です。アプリには言語切り替え機能や時間制限付きクーポン配信、次の来店先を提案するAIによる店舗紹介機能などを搭載。さらにイベント情報の発信やスタンプ・ポイント機能など、商店街の既存の取り組みも取り入れています。
「デジタル施策は続ける側の負担が大きいため、商店街が無理なく続けられることが一番大切」と釜瀬滉士氏。情報更新の負担を抑え、商店街が継続して運用できる仕組みづくりも重視しました。
最後は、他地域の事例や具体的な機能イメージを紹介しながら、商店街に新たな付加価値を生み出すデジタル施策の可能性を示して締めくくりました。
EFCアワード2025 レポートまとめ
第7回目を迎えたEFC AWARD 2025。
今年も福岡のエンジニアやコミュニティ、企業による多彩な取り組み、そして社会や地域に目を向けた数々のプロダクトが紹介・表彰されました。
企業やコミュニティによる継続的な活動に加え、身近な困りごとや地域課題に向き合ったアイデアも多く生まれました。高度な技術への挑戦はもちろん、AIやノーコードツールの活用など、開発手法の広がりも感じられる年となりました。
テクノロジーがますます身近になり、開発の手段も広がる中で、福岡のエンジニアたちは自ら課題を見つけ、形にし、社会へ届けようとしています。エンジニアフレンドリーシティ福岡から、今後どんな挑戦やプロダクトが生まれていくのか、ぜひ注目してみてください。