
【福岡データエンジニアリング勉強会】情報交換もお悩み相談も、リアルで会えばもっと深まる
福岡データエンジニアリング勉強会 主宰/株式会社みんなの銀行松本興樹さん(中)
福岡データエンジニアリング勉強会 主宰/エムスリー株式会社氏家翔吾さん(左)
福岡データエンジニアリング勉強会 主宰/LINEヤフー株式会社川上祐司さん(右)
エンジニアの中でも、データの収集や加工、管理を通じてデータを活用しやすく整える役割を担う、データエンジニア。福岡でもまだ数少ない、専門領域の担当者です。そんな福岡のデータエンジニアのための交流の場として、2025年より立ち上がったコミュニティが、福岡データエンジニアリング勉強会。どのような活動をしているのか、そのスタンスについて、主宰の3名にお話を伺いました。
福岡中のデータエンジニアと繋がりたい
本日はよろしくお願いします。まずは、皆さんのお仕事の内容と、データエンジニアの主な役割について教えてください。
松本:私は株式会社みんなの銀行でデータエンジニアをしています。データサイエンティストやマーケターなどのデータ利用者に事業で扱うデータを渡すために整理するのが主な仕事で、社内でデータ活用をスムーズに行えることを目的としています。
氏家:私はエムスリー株式会社に所属する機械学習エンジニアです。当社が運営する医療情報専門サイト「m3.com」などで、医師の方々がより便利に価値ある情報にアクセスできるようデータ活用やAIの導入を進めるのが主な仕事です。
川上:LINEヤフー株式会社でアナリティクスエンジニアをしています。収集したデータを活用しやすく整えるデータエンジニアリングに加えて、他部署の人たちとも連携して、「こういう分析をしたい」といった要求に応えるビジネスサイドの支援もしています。
松本:企業内外のシステムからデータを集めて、安全に利用できる仕組みを作ったり、判断のもとになるデータを整えたりするのがデータエンジニアの仕事です。例えば私の場合は、機械学習からこの世界に入りましたが、AIに読み込ませるデータの質が悪いとアウトプットも間違ってしまいます。そのため質の高いデータを整えることに関心が向き、今の領域を担当するようになりました。

松本興樹さん
勉強会発足の経緯を教えてもらえますか?
松本:氏家さん、川上さんとは、LINEヤフー株式会社が主催したPythonMeetup Fukuoka(https://lycorptech-jp.connpass.com/event/328480/)というイベントで出会いました。懇親会の席で初めてお話して意気投合したんです。データエンジニアはもともとエンジニアの中でも数が少なく、福岡となればなおさら少数派。情報共有や相談する場がないと感じていたので、お二人と出会えたことが嬉しく、当日はつい話し込んでしまいましたね(笑)
川上:そうですね。東京なら大きめのコミュニティもありますし、Slackなどで相談できる機会もありますが、福岡かつオフラインで直接話せる機会となると、格段に減ってしまいます。同じような悩みや苦労を共有したいという思いが、みんなの中にあったんでしょうね。

川上祐司さん
氏家:私は、東京から福岡に引っ越してきてリモートワークをしているので、福岡に仲間が少ないのもあって、福岡のエンジニアと繋がるきっかけを探していました。
松本:そんな経緯で出会ったので、勉強会をしようという話もすぐにまとまりました。3人で話すだけでも十分ですが、私たちのようにデータエンジニア仲間に出会えていない人もまだまだいるはずなので、議論し合える場を作るためにコミュニティという形を考えたんです。
福岡のコミュニティはあたたかい
開催概要について、教えてください。
松本:福岡データエンジニアリング勉強会は、福岡の地でデータエンジニアリングに関わる人々が、共に学び、成長し、繋がるための技術コミュニティです。2025年の1月に、エンジニアカフェで第一回目を開催しました。あえて知り合いには声をかけず、どれだけ参加者が集まるか未知数ではありました。しかし、結果的には20人も集まってくれて、このコミュニティに需要があることを実感できました。
氏家:参加者のみなさんはとてもフレンドリーで、福岡のコミュニティはあったかいなと思いましたね。懇親会で距離もさらに縮まり、福岡で開催を続けていきたいと強く思った初回でした。

氏家翔吾さん
川上:私たちだけでなく、参加者同士がそこで繋がって、盛り上がってくれるのを見るのも嬉しいですよね。
松本:初回は私たち3人含めた4名のライトニングトーク(LT)にしました。現在(2025年9月時点)で4回開催しており、他の方からのLTや、輪読会や相談会という形式のときもありました。開かれた会にしたいので、参加のハードルを低くしたいといつも考えながら運営しています。
川上:毎回LTで登壇するスタイルだと、登壇者探しにも苦労しますし、しっかりした資料を作って発表しないといけない場となるのも避けたいなと。長く続けるために、我々自身も無理しない運営スタイルを模索しています。


第5回福岡データエンジニアリング勉強会の様子。エンジニアカフェの空間を広く使ってLT中
福岡ならではの特徴を感じることがありますか?
氏家:良い意味でコミュニティが広すぎず、深い繋がりを結びやすいのはあると思います。「あ、またあの人来てる、話してみようかな」という感じで、人と人が繋がっていくのが早いですね。
川上:街自体がコンパクトなので、どこに拠点があったとしても、オフラインの会に参加しやすいというのも特徴かな。
松本:天神の中心地にあるエンジニアカフェを、会場として無料で提供していただけるのはとても大きいと思っています。アクセスが良いだけでなく、特定のベンダー色も出ないので、スポンサーセッションなどに気を遣う必要もないですし。会議室を借りると参加者からも参加費をいただくことになってしまい、そうするとハードルが一段上がってしまうので、エンジニアカフェの存在には助けられています。
いつでも門戸を開いておく
今後の展望についても聞かせてください。
氏家:長く続けていくことを大事にしたいので、規模を無理に拡大していきたいとか、スポンサーを募ってビジネスに繋げたいといった意図も特にないんです。この会に関しては、KPIなどを設定したくないですよね(笑)
川上:そうそう。大きな規模で開催するのは、別のふさわしいところに任せて、ここはいつでもふらっと来られる環境を用意しておきたいなと思います。オンラインイベントとの差別化を意識して、オフライン開催にこだわっているというのもありますね。オンライン配信してしまうと、東京のイベントと並列になりますし、会って話せることの価値をもっと高めていきたいと思います。
松本:もともと相談や議論の場を求めて立ち上げたコミュニティなので、そこを優先に活動していくのは今後も変わらないと思います。私たちと同じように「データ領域において一人で課題を抱えずに議論したい」という方には参加していただきたいです。もちろん初心者も大歓迎ですし、データエンジニアという肩書きではなくても、興味のある人はぜひ気軽に参加してもらえればと思います。
みなさんの仲の良さが伝わってくるお話でした。本日はありがとうございました。
