課題に向き合い、時代をひらく福岡のエンジニアの力|EFCアワード2025レポート①
表彰式、企業部門LT、コミュニティ部門LT
「エンジニアが集まる、活躍する、成長する街、福岡」の実現を目指している「エンジニアフレンドリーシティ福岡」。日々知識や技術の習得、技能向上に取り組み、企業や社会に価値をもたらす福岡のエンジニアの活動の活発化を目的としています。併せて、その活動を支える環境の向上を図っています。その表彰イベントであるEngineer Friendly City Fukuoka AWARD2025が、2025年12月5日(金)にエンジニアカフェで開催されました。
このイベントでは、福岡のエンジニアコミュニティ文化の発展に貢献するコミュニティや、エンジニアが働きやすい環境づくりや成長支援を行っている企業を表彰します。また、開発を通して成長し、優れたプロダクトを生み出したチームにも賞が贈られます。
エンジニアフレンドリーシティ福岡アワード 表彰式&受賞者の声
第7回目となる今回も、現地参加とオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式で開催されました。
本記事では、表彰式の様子と受賞者LT(プレゼン)の模様を、3回に分けてお伝えします。
初回は表彰式と企業部門・コミュニティ部門の受賞者LTのレポートです。

今回のEFCアワードでは、エンジニアコミュニティの発展に貢献したコミュニティ3団体、エンジニアが働きやすい環境づくりや成長に繋がる取り組みを行う企業2社、開発を通して成長し、優れたプロダクトを生み出した4チームに賞が与えられました。エンジニア同士の交流促進や成長につながる取り組みに加え、一般の方からの「いいね」の数も評価項目の一つとなっています。
表彰式の開会にあたり、主催者代表であり、表彰式のプレゼンターも務める福岡市長の高島宗一郎が登壇し、挨拶を述べました。

「2018年に福岡市はエンジニアフレンドリーシティを宣言し、2019年にはこのエンジニアカフェが誕生しました。良い未来や時代は、誰かが与えてくれるものではなく、自分たちで戦い、勝ち取っていくものです。福岡から新しいサービスやビジネスがどんどん生まれ、日本、そして世界につながっていく、そんな街を目指してきました。その中で欠かせないのが、エンジニアの力です。
ここ1、2年はAIの進歩で大きく状況が変わり、 AIを使えば個人でもサービスを生み出せる時代になりました。だからこそ、AIをどう使いこなすかということと発想力が大事になります。そのブラッシュアップに必要なのが、ライバルの存在だと思うんです。ぜひ、このエンジニアカフェの中でそんなライバルに出会って刺激を受け、企業や立場を超えて学び合い、成長し合えるコミュニティに出会ってほしいと思っています。
時代を作っていく最先端に立っているのはエンジニアの皆さんです。この福岡からどんどん面白いサービスを作って、みんなを幸せにする良い時代を作ってください。本日受賞される皆さん、本当におめでとうございます」。
【エンジニアが働きやすい環境と新たな可能性を広げる、企業部門】
学生からHackerへ、挑戦の場を広げ続ける「株式会社ハックツ」

2018年12月に学生エンジニアのみで創設した「株式会社ハックツ」。学生エンジニア向けに特化した宿泊型オフラインハッカソンを中心に、ハッカソンの企画・運営および関連する開発に取り組んでいます。
令和3年度に続き、2度目の受賞です。前回の受賞以降も取り組みを充実させ、新たに小学生向けプログラミング教室や社会人向けの取り組みを積極的に行うなど、成長機会の創出や交流促進、コミュニティ支援といった活動が高く評価されました。
代表取締役の湯舟武龍氏は、「学生が輝く環境を創り、今以上に楽しめる世界にする」というビジョンについて、今年度から対象を“学生”に限定せず、“Hacker”と呼ぶ技術を愛する人たちへと活動の幅を広げていく方針を紹介しました。新たな取り組みとして、学生サークルや団体が主催するハッカソンの運営支援やスポンサー活動を開始し、社会人向けのハッカソンやコミュニティ活動にも力を入れています。「今後は、水族館や船上など、開発空間にこだわったハッカソンを多くやっていきたい」と、展望を語りました。
同社は「ハックツハッカソンコミュニティ」としてコミュニティ部門でも受賞。学生をはじめとしたメンバーがコミュニティを通して協力者や参加者を募り、ハッカソンイベントを開催するなど、エンジニアの成長につながるユニークな活動を行っている点が評価されています。
プロダクト開発の熱量と働きやすさを両立する「株式会社フラッグシステム」

『もっと「なくてはならない」をつくる』をミッションに、主にイベント管理・受付システム「イーベ!」の開発・提供を行う「株式会社フラッグシステム」。
社内ハッカソン開催や失敗事例共有のための社内チャンネルの設置など、エンジニアの成長を後押しする取り組みに加え、リモートワークが主流となる中で「出社の方が楽しい」と感じられる職場環境づくりに力を入れている点が評価されました。
メンバー23名のうち、エンジニアは8名。プロダクト開発における温度感の共有を大切にし、職種を問わず出社を基本としながらも、リモートワークやフレックスタイム、副業可といった働きやすさも重視。書籍の購入支援や資格取得補助など、エンジニアの成長を後押しする制度も整えています。
代表取締役社長の幡司恭平氏は、「『イーベ!』は関東圏を中心に多くの方に使っていただいていますが、福岡での知名度はまだ高くないので、今回の受賞をきっかけに覚えていただけたら」と語りました。
【エンジニアコミュニティの発展に寄与した、コミュニティ部門】
多様な人々が集まってAIの未来を考える「AGI福岡」

「AGI福岡」は2024年7月に発足したコミュニティです。
AGI(汎用人工知能)をテーマに、人の知能のような汎用性をもつAIの可能性を見据え、今から何ができるのかを考え、行動していく場となっています。
社会的注目の高い分野に積極的に取り組み、時代の流れに沿った活動を行っている点や、エンジニアに限らず、多様な分野の人々が集まって活動を継続している点も評価され、今回の受賞となりました。
主宰者の我妻幸長氏は「福岡がいつかAIの都と呼ばれるような、未来的な都市になってほしいなと思っています。 AIの未来に関心のある方はぜひ気軽に参加してみてください」と呼びかけました。
▼コミュニティの活動背景や想いについてのインタビューはこちら
https://efc.fukuoka.jp/interview/6713/
注目の新しい分野を学び合う「福岡データエンジニアリング勉強会」

「福岡データエンジニアリング勉強会」は、データエンジニアリングという新しい分野をテーマに活動しているコミュニティです。
コンスタントに活動を続けている点や市民の皆様の共感が反映された「いいね」の特票率が高く、元気なコミュニティであり、今後の活動の拡大が期待できる点が評価されました。
データを利活用するための分析基盤の構築や自動化など、近年特に注目を集めている領域である一方、書籍や知見の共有がまだ十分とは言えない分野のため、みんなで集まって学び合いながらキャッチアップしていくことを目的に活動しています。
2025年1月から活動を開始し、これまでに5〜6回開催しています。毎回想定を上回る参加者が集まり、盛り上がりを見せているそうです。主宰者の一人である松本興樹氏は「データエンジニアリングをよく知らない方でも、ぜひ気軽に参加してもらえたら」と締めくくりました。
▼コミュニティの活動背景や想いについてのインタビューはこちら
https://efc.fukuoka.jp/interview/7194/