「NEXT ENGINEER CATAPALT2025」入講式を開催!県内8つの大学・専門学校から37名が挑戦をスタート!

8月26日、エンジニアカフェで入講式
エンジニアフレンドリーシティ福岡の取り組みの一環として福岡市が主催するデジタル人材育成プログラム「NEXT ENGINEER CATAPULT(読み:ネクストエンジニア・カタパルト)」(運営:ジーズ)の入講式を、2025年8月26日にエンジニアカフェで行いました!
書類選考および自走力テストを通過した37名の学生のうち、35名が出席し、半年間にわたる実践型カリキュラムの第一歩を踏み出しました。

式では、昨年度プログラムを修了した九州工業大学の李 方信さんから、
「わたしは“1人でシステムすべてを開発できるITエンジニアになりたい”と思ったのが、このプログラムを受講したきっかけでした。当時は開発経験がありませんでしたが、この講座をきっかけに多くの開発経験を積むことができました。
最初のころは、大学の授業に加えて、部活やアルバイトとの両立しながら、まったく聞いたこともない技術を学んでいく連続でした。皆さんの中にも、講座で何を言っているのか分からないまま進んでいく、という人がいると思います。
でも大丈夫です。ITエンジニアは「毎日、新しいことを学んでいく」そういうお仕事です。知らないことがあっても大丈夫です。目一杯ついていって、新しいことをどんどん学び続けると、気が付いたら修了できていると思います。
わたしは現在、株式会社ヌーラボという会社でアルバイトとして働いています。最初は3か月の契約でしたが、「なんでも学んでいく」という姿勢をずっと貫き通していたら、それを評価していただき、契約を延長して今も働き続けることができています。
わたし以外にも、カタパルトを通してITエンジニアの道へ進んだ学生がたくさんいます。皆さんの中にも、きっとその道を歩む人がいると思います。たとえITエンジニアという職業を選ばなかったとしても、ここでの経験を通じて将来の選択肢が広がるはずです。その意味は、おそらく「最後まで修了しきった人」にしか分からないものかもしれません。
だからこそ、どうか最後まであきらめずに取り組んでみてください。」 という温かい祝辞をいただきました。

また、カリキュラムでMVCフレームワーク講座の講師を担当する大杉太郎さんからは、
「皆さんも普段「AI」は使っていると思いますが、わたしも開発でめちゃくちゃ使っています。わたしはよく、たくさんコードを書かないとなかなかできるようにならない、と言っています。
『AIが書いてくれるから自分で書く必要ないじゃん』という話も聞きますが、自分がコードを書けるっていうのは、AIを使う・使わないに関わらず大事です。
“自分がコードを書けないからAIに書かせる”のと、“自分でもコードを書けるけどAIの方が早いからAIに任せる”のとでは大きく違いがあり、後者じゃないと開発現場では厳しい。なぜなら、ある程度自分で書けなければ、AIが書いたコードの是非を判断できないからです。
Phase01とPhase02では自分で開発を進めていくことで、自然とAIも使えるようになります。なので頑張ってコードを書きましょう。」
と、AI時代にプログラミングを学ぶ価値についてお話いただきました。

NEXT ENGINEER CATAPULT(旧名称:DATA ENGINEER CATAPULT)とは
本プログラムは、エンジニアを志す学生の成長を加速させ、市内のIT・スタートアップ企業が採用したくなるような人材を育成することを目的に、2021年から実施しています。
福岡市は、進学を機に多くの若者が集まり、また、地元志向の学生が多い一方で、理工系学部の新卒者のうち約6割が地元を離れ、県外企業へと流出している現状があります。
ネクストエンジニア・カタパルトは、まさにその課題に応える施策です。ITやデジタル分野に関心を持つ学生が、最新技術を学びながら実際の企業課題に取り組み、地場企業との接点を得ることで、福岡に拠点を置く魅力的な企業と出会い、活躍できる未来を描けるよう育成支援します。
8校・37名が挑む半年間の実践カリキュラム
今期の受講生は、福岡県内の8つの大学・専門学校などに在籍する37名の学生たち。「プログラミングは学校の授業で触れた程度」の初学者から、ハッカソンイベント常連の猛者まで、(中には「独学でやり始めたばかり」という超初学者の方も!)スキルも経験も幅広い受講生が集まりました
~プログラムに参加している学生の所属校(2025年度)~
・サイバー大学
・九州工業大学
・福岡工業大学
・九州大学
・西南学院大学
・福岡工業大学短期大学
・福岡情報ITクリエイター専門学校
・福岡大学(福岡大学大学院を含む)
(順不同)
プログラムのカリキュラムは、以下の4つのフェーズで構成されています。

1. Phase01:MVCフレームワーク講座(4週間)
2. Phase02:Webサービス構築ハッカソン(4週間)
3. Phase03:次世代テクノロジーハンズオン(3週間)
4. Phase04:データ活用型課題解決学習(4週間)
今年は協力企業として、福岡のIT・スタートアップを中心に複数社が参加。
~協力企業(2025年度)~
・株式会社ヌーラボ
・株式会社エミシス
・株式会社Fusic
・株式会社クアンド
・株式会社オルターブース
・ホライズンテクノロジー株式会社
・株式会社Collelis
実際に企業が抱える事業課題の提供やメンタリング、成果発表会での評価・インターンオファーを通じて、学生との接点を持ちます(成果発表会の観覧やインターンオファーはメンター企業に限らずご参加いただけます!)。
目標は1月の最終成果発表会
プログラムの集大成は、2026年1月に予定される最終成果発表会(DEMO DAY/デモデイ)です。受講生は半年間で身につけた技術と成果を披露し、協力企業や市内企業とのインターンマッチングの機会を得ます。
<過去のインターンマッチング実績>
2021年度:9件
2022年度:6件
2023年度:6件
2024年度:11件
※インターン以外にも、就職活動でプログラムへの参加が内定につながった事例もあります。
37名の挑戦は始まったばかりですが、最終成果発表会まで、それぞれの学びと成長にぜひご注目いただけるとうれしいです!

DATA ENGINEER CATAPULT公式Webサイト
https://efc.fukuoka.jp/catapult2025/