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CATAPULT REPORT

5か月の学びの成果を披露!DEMO DAY開催レポート ~学生と企業が臨んだ実課題解決のあゆみ~

エンジニアフレンドリーシティ福岡の取り組みの一環で開催している、大学生・専門学校生・高専生向けの本格的エンジニアブートキャンプ『データエンジニア・カタパルト』。

本プログラムは、エンジニアを目指す福岡の学生に最先端的学びとコミュニティを提供し、地元のIT・スタートアップ企業と接続することで、学生の地場定着の流れを作り、地場企業の新サービス・製品等の開発促進に繋げることを目的に、2021年から4年連続で開催しています。

2021年のプログラム発表会見の様子。高島市長もプログラム始動にエールを送った。

5か月間に及ぶプログラムでは、MVCフレームワーク、アイディアソン・ハッカソン、データサイエンスという流れで、企業の経営課題の解決に必要なエンジニアリングを現役のエンジニアから学びます。

そして去る2025年1月17日、その最終成果を発表する「DEMO DAY(デモデー)」を実施し、26名の学生らが制作したデータ活用型Webアプリを披露しました!

データ活用型Webアプリは、メンター企業が実際に抱える経営課題を、学生が主体となってアイデアを出し、約1か月の開発期間で制作しました。 本レポートでは、開発期間やDEMO DAYの様子をお伝えします。

~開発期間の様子~

今期は福岡に拠点を置く8社の企業にメンターとなっていただき、学生チームへの課題提供や開発サポート、メンタリングを実施いただきました。

11月下旬に行われたメンター企業と学生チームとのキックオフでは、メンター企業が実際に抱える経営課題を学生たちに共有し、課題を解決するためのアイディアソンから始まりました。

メンター企業とエンジニアカフェにて初の顔合わせ。緊張感がありつつも、しっかり質問や意見を交わしていた。

学生たちは、課題を解像度高く理解するために質問をしたり、それを解決するために何を生み出せると良いのか意見を出したり、真剣に取り組んでいました。アイディアソンの結果、各チームが開発したプロダクトは以下のとおりです。

【チーム①HelpTech04】

メンター企業:HelpTech株式会社
従業員を新たに雇用する際や給与を変更する際に、コスト計算に手間がかかってしまうという悩みを解決するための、人件費のシミュレーションシステムを開発。

【チーム②今日もファイタス】

メンター企業:eatas株式会社
ダイエットをしている女性の多くが抱える『モチベーションが続かない』という悩みを解決するための、食事を記録しながらモチベーションを管理できるアプリを開発。

【チーム③ホライズン】

メンター企業:ホライズンテクノロジー株式会社
個々の人材がもつスキルと、開発案件や企業との最適なマッチングを測りたいという悩みを解決する、人材のスキルの可視化し、人材と案件を管理できるアプリを開発。

【チーム④quando-dec】

メンター企業:株式会社クアンド
少子高齢化による人手不足が年々進んでいる現場の作業において、知識の継承が『口頭』によって行われており、知識の復習や再確認が難しいという課題を解決するための、「音声データを構造化・要約する機能」を実装。

【チーム⑤AI広告ジェネレーター】

メンター企業:株式会社Collelis
広告を運用する上で画像を用意することが大変、という課題を解決するための、高品質な画像の自動生成サービスを開発。

【チーム⑥fusic】

メンター企業:株式会社Fusic
来客があった際に、社員の呼び出しに時間がかかり来客を待たせてしまう、という悩みを解決するための、お客様呼び出し管理システムを開発。

【チーム⑦dockerの天ぷら】

メンター企業:株式会社エミシス
新しい技術を学ぶ際に何を習得すべきか迷うことがあり、また、社員の技術スタックが開発案件に合わない場合は受注を断ることがある、という課題を解決するための、社員や事業の成長をサポートするシステムを開発。

【チーム⑧裏Booth】

メンター企業:株式会社オルターブース
お仕事の依頼や相談のきっかけとなる自社ブログの利用者をもっと増やしたい、という課題を解決するための、伸びるブログを書くためのチャット型AIエージェントを開発。

各チーム、1か月の開発期間でSlackやZoomでコミュニケーションを取りながら、学業の合間を縫って開発やメンタリングに臨みました。

~DEMO DAY~

最終成果発表会では、全8チームの発表が行われたほか、観覧にお越しいただいた企業を対象に「インターン採用のオファー」の受け付けを実施しました。

https://www.youtube.com/live/g3IdHWiXDA0?si=ri47mtEiBDLL1I3T

DEMO DAYでは観覧する皆さまから発表チームへの評価投票も行った結果、株式会社エミシス様にメンターとしてご支援いただき、「社員や事業の成長をサポートするシステム」を制作したdockerの天ぷらチームがオーディエンス賞に輝きました。おめでとうございます!

~プログラムに参加した学生の声~

Phase03

  • もともとデータサイエンスについての知識が少しあったが、より実践的な内容で知識と経験がついたから。
  • データサイエンスや機械学習など、今まで触れたことのなかった領域に触れてたくさん刺激をもらえたからです。一方後半から急に難しくなったので少し焦りました。
  • データの加工という観点から、同じデータからでも得られる情報は様々であるということを勉強できました。自分の大学生活について分析したときは面白いことが分かり、非常に楽しい講義でした。

Phase04

  • phase4でデータベースの設計を行ったのでphase3の経験は少し役にたちました。それよりphase1,2で学んだことが活かされた感じでした。
  • Phase02の内容はPhase04の入門編のようなもので役に立った。Phase03はAIやデータ整理についての講義であり、私のチームではPhase04に応用はしていなかった。Phase04ではプロダクトの進捗確認、スケジュール調整、メンター企業への対応などプログラミング以外でも成長できたと思う。
  • Phase02で学んだ、Githubの運用や、チーム開発のコミュニケーションの取り方が、Phase04でとても役に立ちました。Phase02では少し積極性に欠けていたので、Phase04では、自分からチームメンバーに呼びかけをすることを意識して、開発が進めれたと思います。
  • 自分のレベルより少し上を意地でも終わらせる踏ん張りが身についたと感じます。手が届かなくはないけど、届かせるための努力が必要な時間でした。

全体

  • 開発におけるあきらめない・常に勉強し続けるといった姿勢は他のことにも活かせますし、何よりもこれからWebエンジニアとしてのキャリアを進んでいくという決断を下すきっかけになったと思います。
  • 大学の授業で今後の社会では1つの専門だけでなく、他の副専門のようなものを作る必要性を感じていた。今回の経験や知識によって、①私の就職先の選択肢が増えた②課題に対して新たなアプローチを得たことで、多面的に活躍できるような人材になる為に役立つと考える。
  • 長期ということもあって、他の予定と重なったり、開発がだれてしまったりとかなり辛い部分もありましたが、実践的なスキルを身に着けることができ、学内だと経験できない他大学の方とのチーム開発やプロのエンジニア講師による講義など、とても自分の将来のためになるイベントになったと思います。ここで身に着けた知識や経験は今後のインターンや、情報系サークルでの活動、ハッカソン参加など自分エンジニアとしての道に挑戦するかは自分自身まだわかりませんが、今回のカタパルトで得た経験や知識は間違いなく自分の視野を大きく広げるものになったと思っています。
  • また、日頃の生活でも「こんなものあったらいいな、、、作ってみようかな」という思考になるタイミングが非常に多く、これからも少しずつでもプログラミングに触れたいと思っています。

👀 プログラム全体で特に印象に残っている講義内容、アドバイス

  • Phase01の「0から環境構築をしてLaravelのSNSを作るまでの資料」がすごく助かりました。今でも使用しています。フェーズ2の小島さんのチーム開発にまつわる話はとても印象に残っています。
  • 太郎先生- user_nameが全部ジョジョの名前だった!
  • フェーズ3での機械学習に関しては特に面白かった
  • phase1の講義資料です.自分は全く何もわからないところから始めたので,見よう見まねができるこの講義資料はphase4まで何度もお世話になりました.
  • エラーを怖がらない、人に聞くことを恐れない、というアドバイスはカタパルト期間中ずっと頭にありました。
    phase04で一度ミーティングの時に環境開発に手こずってしまい、進捗報告の時に見せれるものができていない状況が起こりました。そのとき企業の方からエンジニアとしての大切な心構えを教わり、今でもそのときのことが印象に残っています。
  • データサイエンスはそのデータがどのような意味を持つデータなのかを知ることから始まる