若い力も続々台頭!福岡のエンジニアの多様性と広がりを感じられた1日 | EFCアワード2022CCレポート4
2022年12月17日(土)福岡市のエンジニアカフェにて開催されたイベントEFC AWARD 2022 Ceremony & Conferenceの模様を、4回に分けてお伝えします。
最後となる第4回は、コード・フォー・ジャパン関さんによる基調講演と、EFC賛同企業インタビューのレポートです。
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イベントの動画 >> Engineer Cafe YouTube
EFC AWARD 2022 受賞者
基調講演「コロナサイトのコミュニティ駆動開発から学ぶ」
一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事 関治之氏
関氏はオンラインでの登壇。同社の“ともにつくる”というビジョンのもと、参加者が随時質問を投稿できる仕組みを用意し、回答を交えながら話を進めました。
コミュニティによってどのようにシビックテックが広がったのかということが、今回の話のメイン。関氏によるとシビックテックとは、暮らしの中で生じる“変えたい”を、そこで暮らしている人々自らが変えていくこと。そのために同社では市民と行政それぞれにアプローチし、ともに社会を良くしていけるよう取り組んでいます。「オープンソース的な活動というのが特徴」だと関氏は話します。
シビックテックの実現には、コミュニティによるアプローチが非常に有効だと言います。コミュニティの重要性について、ジョノ・ベーコン著「遠くへ行きたければ、みんなで行け」という本を紹介。この本からコミュニティについて6つの原則を引用しながら話しました。
「手を動かし、『作る側』に回ることでその街を好きになるというのがコード・フォー・ジャパンの活動です」と関氏は話します。最後に参加者からの質問に答え、同社のSlackへの参加を呼びかけて話を締めくくりました。
EFC賛同企業インタビュー「企業が取り組むエンジニアのための環境づくり」
ギークス株式会社 IT人材事業本部 地方営業部部長 芳賀 敏氏
フリーランスのエンジニアに特化した人材紹介を行っているギークス株式会社。発注企業側とフリーランスエンジニアとの仕事の進め方や、関係を構築・継続していく方法などについて伺いました。
エンジニアが成長する環境づくりについて「エンジニア側からすると、企業のプロジェクトでも当事者意識を持って参画できるような、メンバーの一員として迎え入れてもらえるような環境があると働きやすい」と芳賀氏は言います。実際、スキルが足りなくても一緒に成長していこうと言ってくれる企業も多いそうです。同社はエンジニアがスキルアップやキャリア構築に専念できるよう、案件受注のための営業や契約周りの事務処理などをサポートしています。
最後にコミュニティの必要性について、芳賀氏は「フリーランスのエンジニアもコミュニティにつながることは必要だし、求められているなとも思います。特に今回のようにオフラインで話す機会を渇望しているなと。スキルや経験が違う方と話をして、刺激し合って高めていくことが必要だと今日改めて感じました」と語りました。
株式会社ゼロイチハッカー 代表取締役 石垣 尚紀氏
WEBサービス全般の開発チームを企業に準委任契約で提供している株式会社ゼロイチハッカー。開発の仕方、仕事をする上で必要なことなどについて紹介いただきました。
企業の中に入って仕事をするエンジニアへのアドバイスとして「まずは最初に手を動かすべき。さらに、これを作って何をしたいのかというゴールの擦り合わせをすることがとても大切です」と石垣氏。最初の1週間で、会社レベルの目標はもちろんのこと、先方の担当者個人レベルでの目標も聞き出すようにしているそうです。
最後に、エンジニアが成長する環境づくりに企業や地域は何をすべきか問われると、石垣氏は「質問しやすい環境を作ること」と答えました。気軽に相談し合える場を作っていくことが、企業でもコミュニティでも求められそうです。
EFCアワード2022C&Cレポートまとめ
表彰式と基調講演、インタビューなど盛りだくさんの1日となったEFC AWARD 2022 Ceremony & Conferenceは盛況のまま幕を閉じました。
今年新設されたプロダクト開発部門では特に若いエンジニアのエネルギーを感じることができ、今後の福岡のエンジニアがますます楽しみに。
新型コロナウイルスによる制限も少なくなってきた昨今、企業もコミュニティも再始動または新たな道へ進みはじめています。そんな世の中でテクノロジーの必要性はさらに高まり、エンジニアの活躍の場はより多岐にわたるようになりました。
福岡のエンジニアがこの一年でどのように活躍し、どんなプロダクトが生まれていくのか、その成長と進化が期待できそうです。
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