コミュニティの目的
数学が好き、もしくは興味のあるエンジニアが、自分の好きな数学の話を気軽にできる場をつくること。そして、参加者が数学で「癒される」ことを目的としています。
数学はエンジニアにとって重要で、プログラミングにおける論理的思考をはじめ、データ分析や機械学習では統計学など、さまざまな分野につながっています。一方で、難しいというイメージが強く、興味があってもハードルが高く感じられがちです。そこで、そんな数学をゆるく、楽しく語れる場にしています。
数学好きはもちろん、数学が苦手だけれど好きになりたい方も歓迎しています。毎月のイベントには属性を問わずさまざまな方が参加しており、数学をきっかけにエンジニア同士が交流する場にもなっています。
コミュニティの活動開始時期:
2024年12月
イベント開催頻度:
・勉強会(イベント):毎月1回
・Discordでの交流:適時
・Cosenseでのナレッジ共有:随時
・懇親会:不定期
コミュニティの活動内容
「エンジニア×数学」を軸に、専門的な内容だけでなく、日常生活やアートなど幅広いテーマを扱い、参加者同士が気軽に交流しながら興味や知識を深められる場づくりをしています。また、オフラインイベントだけで完結させず、Discordでの会話やCosense(旧Scrapbox)でのナレッジ蓄積につなげることで、参加者が継続して交流学習できる場づくりを行っています。
・月1回の勉強会を開催し、参加者によるLTやディスカッション、交流を実施
・Discord「オンライン・エンジニアカフェ」の数学チャンネルで、イベント前後を含めた継続的な交流(スレッド例: https://discord.com/channels/705718844400074784/1519649268166824089 )
・Cosenseで過去の発表テーマや関連情報を蓄積・共有(https://scrapbox.io/yurutto-math/ )
・イベント外での懇親会(食事会)を通じた交流
コミュニティ運営について
(1)コミュニティに新しく参加しやすい、初心者でも活動しやすい取組として、工夫している点
数学が得意な人のための閉じた勉強会だと感じさせないことを運営の基本方針とし、具体的には、以下のような工夫をしています。
・コミュニティ名称に「ゆるっと」を入れることで、初めて聞いた方がふらりと立ち寄りたくなる気軽さを感じてもらえるようにしています。
・誰でも参加しやすくするため、エンジニアカフェのメインホールでイベントを開催し、コミュニティに参加したことがない人にも活動の様子が自然に伝わるようにしています。当初はエンジニアカフェ内のミーティングスペースなどを利用していましたが、このような意図で、4回目からはオープンな場所での開催としました。
・エンジニアへの認知を高めるため、イベント情報の発信や話題提供のツールとして、Discord「オンライン・エンジニアカフェ」の数学チャンネルを活用しています。
・コミュニティに興味を持ったときに活動内容がすぐわかるよう、Cosenseに過去の発表テーマを蓄積したり、Discord「オンライン・エンジニアカフェ」でもイベントごとにスレッドを作成しています。
・イベント時には冒頭で参加回数を確認し、新規参加者がいる場合には運営から意識的に話を振り、会話に入りやすくなるように心がけています。また、発表やDiscordでの投稿にも運営が積極的に反応しています。
・イベントは対面だけでなく、オンラインで参加できる枠も用意しています。これまでに福岡県外からの参加実績もあります。
・数学に興味がありそうな方がいたら、運営メンバーから直接イベントを案内したり、コミュニティの存在を積極的に紹介しています。
(2)参加者同士の情報共有ができるような取組として、工夫している点
・イベントでは登壇者の発表を聞いて終わりではなく、その場で出た話題についてディスカッションし、理解を深めるための時間を十分に設けています。そのため、1時間半のイベントに対して発表枠は3つのみとしています。
・オンライン参加者にも意識的に声を掛け、Zoom等のチャットに書き込まれたコメントや質問も積極的に拾うようにしています。
・現地では、運営や参加者が数学に関する書籍や雑誌を持ち寄り、イベント当日にみんなでワイワイ話せるネタを用意しています。
・また、コミュニティ内での話題の盛り上がりを持続させる工夫として、Cosenseにイベント毎のページを作成や、Discordのイベント毎のスレッドを活用し、参加者同士で関連情報を共有しやすくしています。
(3)コミュニティ活動を継続するための工夫や、より良い運営のために改善に努めている点
運営は4人で行っており、毎回のイベントで少なくとも1人は当日現地参加できるように調整しています。また、イベント終了後には次回の日程調整を行い、月1回の開催を継続できるようにしています。
運営の負担が特定の人に偏らないよう、主に以下の役割を分担しています。
・イベント司会
・connpassでのイベントページ作成・管理
・エンジニアカフェの利用申し込み
・イベント当日の会場アレンジ
ただし役割は完全に固定せず、そのとき参加できるメンバーで協力しながら運営しています。
さらに運営メンバーがコミュニティを提供するのではなく、参加者と一緒に場づくりしながらコミュニティを育てていきたいと考えています。そのため、当日のレイアウト変更や機材設置などの準備を参加者と一緒に行うこともあります。こちらからお願いするだけでなく、自発的に準備や片付けをしてくださる参加者も増えてきました。
また、開催方法についても少しずつ改善しています。初心者でも参加しやすい工夫の項目とも重なりますが、気軽に参加しやすくするために開催場所をミーティングスペースからエンジニアカフェのメインホールへ変更したほか、福岡以外からも参加しやすい方法を探るため、フルオンラインでの開催にも挑戦しました。
エンジニアの活躍・成長について
(1)コミュニティメンバーの成長に向けて、言語や開発手法などの情報収集・共有について工夫している点
・毎回「知らない数学」に出会い新たな発見を持ち帰ることができるよう、学術的な切り口からエンジニアリング、アートや行動様式など、幅広いテーマでの発表を受け入れています。
・発表時にはスライドを用いるだけでなく、議論しながらホワイトボードを使うなど、その場にあったコミュニケーション方法を提供しています。
・その場で突発的に出てきた話題についても、詳しいメンバーが説明したり、その場で調べるなどしながら議論に取り込むようにしています。予定されたテーマだけでない話題の広がりを意識しています。
その他、既出にはなりますが、以下も工夫している点です。
・Cosenseに過去トピックスをアーカイブ
・Discord「オンライン・エンジニアカフェ」でイベントごとのスレッド作成
(2)メンバー各々が勉強会やセミナーに登壇するなど、メンバーが主体的にコミュニティ活動に参加できるように工夫している点
イベントでは毎回3人の発表枠を設け、メンバーが自分の好きな数学や気になっているテーマについて発表できるようにしています。数学の難易度や専門性にかかわらず、どなたでも登壇歓迎であることをconnpassでの募集文言やイベント開催時に運営から発信しています。オンラインでの登壇も可能で、Zoom接続などは運営や参加者みんなでサポートしています。
また発表内容について雑談したり、その場で出てきた話題を深掘りしたりできるよう、余裕を持ったタイムテーブルで構成しています。発表のときにも運営から質問するだけではなく、参加者同士の会話が生まれるように話を振ることも意識しています。
現地会場では、参加者が数学に関する書籍や雑誌のほか、物理かるたやナブラ演算子ゲームなどを持ち寄ることもあります。発表者だけが話すのではなく、参加者自身が好きなものや気になるものを持ち込み、そこから話題を広げられる場にしています。
(3)その他、アウトプット創出やスキル習得、開発効率化など、コミュニティメンバーの成長について工夫している点
登壇者の発表に対する質疑応答では、運営メンバーの専門性を生かし、考察や深掘りにつながる質問を1つは投げかけるようにしています。発表の中に質問や相談を含むことも歓迎しており、参加者同士でディスカッションしながら、アイデアを広げたり、知見を深めたりできる場を目指しています。
また、フィードバックの際には、それぞれの興味や関心を尊重し、参加者がポジティブに意見を出し合えるようなファシリテーションを意識しています。
エンジニアコミュニティの文化や魅力向上について
(1)コミュニティ活動等について、情報発信への取組
・connpassにグループを作成し、毎回のイベントページをグループに紐づけてコミュニティ全体に公開しています。
・イベント公開時には、Discord「オンライン・エンジニアカフェ」の数学チャンネルで告知しています。
・イベント開催時には、運営メンバー個人のXアカウントからハッシュタグをつけて発信しています。
・運営メンバーそれぞれが所属するコミュニティでも、イベントを告知したり本コミュニティについて紹介しています。
・そのほか、運営メンバーがコミュニティにまだ参加していないエンジニアと話す際に、数学の話題に触れる機会には、本コミュニティを積極的に紹介しています。
(2)エンジニアコミュニティ全体を盛り上げるような取組
特定のプログラミング言語や技術領域ではなく、数学という幅広いテーマを扱うことで、異なる分野・企業・コミュニティに所属するエンジニアが交流できる場になっています。運営メンバーもそれぞれ専門性が異なり、所属するコミュニティも違います。その多様性を生かしながら、コミュニティを越えてエンジニアがつながるきっかけをつくっています。
また、エンジニアカフェのメインホールでイベントを開催することで、エンジニアカフェを通常利用している方にも活動の様子が見えるようにしています。一方で、このコミュニティへの参加をきっかけに、初めてエンジニアカフェを利用した方もいます。数学に興味を持つ方が、福岡でエンジニアコミュニティに触れる入口の一つにもなっています。
イベントではオンラインでの参加も受け入れており、山口県や東京都など福岡以外からの参加実績もあります。フルオンラインでの開催にもチャレンジしました。福岡を拠点としながら、地域や所属を越えてエンジニア同士がつながれる場を目指しています。
